マンションの管理組合の役員メンバーになると、「総会」とよばれる集会を開くことになります。この総会には「定期総会」と「臨時総会」とよばれるものがありますが、今回は「定期総会」について、開催の目的や議決する内容をまとめていきたいと思います。

１．定期総会の目的は？

定期総会は毎年１回必ず開催されるもので、管理組合全体の最高意思決定機関として機能しています。総会に参加できるのは原則管理組合の構成員のみですが、理事長の判断のもと、管理会社の人などを出席させることができます。

また、総会は定足数が満たされて初めて成立します。この定足数というのは「議決権総数の半数以上を有する組合員の出席」を指しており、人数が満たない場合は流会となってしまいます。

２．定期総会で議決する内容

定期総会では、主にマンションの管理費や修繕積立金の収支報告、理事会からの事業報告などを受けるほか、理事長を含む役員メンバーの選任および解任、管理会社の変更決議、大規模修繕工事を決定することができます。

３．まとめ

定期総会は毎年１回必ず開催されるもので、マンション管理における重要事項を決議する場です。残念なことに、理事会メンバーでない場合意欲的に参加しない方がいるのも事実です。

しかし、自身が収めている管理費や修繕積立金の使い道、管理会社からの報告など、区分所有者として知っておくべき情報が共有される場ですし、大規模修繕工事の決議など、マンションの資産価値を大きく左右する内容が決められるのもこの定期総会です。

もし定期総会の日程が決まったら、はやめに予定を抑えて参加するように心がけてみてください。