2020.04.23マンション管理組合
進む高齢化 管理組合ができることって?

高齢化社会、高齢社会を経て現在は“超高齢社会”に突入している日本。
今後も日本における高齢者の割合は高くなると予測されており、厚生労働省の試算によると、2025年には国民の約30%を高齢者が占めると言われています。

そしてこの問題は、分譲マンションに住む居住者の高齢化にも紐づいてきます。ここではマンション居住者の高齢化が進む中、管理組合が意識しておくべきこと、取り組むべき課題について考えていきたいと思います。

1.バリアフリー化

マンションの修繕工事を行う際、外壁塗装やガス管、排水管などの交換と同じくらい大切にすべきなのがバリアフリー化です。マンション入居者の安全を守るためには、スロープを設置し段差を解消したり、手すりを設置したりするなど、高齢化に対応していくことが必要になっていきます。

ちなみに、自治体によってはバリアフリー化の工事に対して補助金を支給するところもありますので、工事を検討する際は先に問い合わせをしてみるのもいいかもしれません。

2.管理名簿

避けては通れない入居者の高齢化対策として、管理組合が先導となって行ってほしいのが管理名簿の作成です。最近では、隣に誰が住んでいるのか分からないといった方も少なくはありません。ですので、管理組合が入居者情報を把握、管理しておくことはとても重要になります。

なお名簿には名前や年齢、性別だけでなく、常用薬や親族の連絡先など、有事の際に少しでも適切な判断ができるようなデータを記載しておくといいでしょう。

3.まとめ

バリアフリー化や管理名簿の作成など、マンション居住者の高齢化にあたり取り組むべき問題はたくさんあります。また今回紹介した内容以外にも、相互補助の会を立ち上げたりコミュケーションを活性化させるための活動を支援したりするなど、管理組合ができることはあります。

居住者の安全、安心を保証する取り組みは、マンションの価値向上にも必ず繋がっていきます。まずは小さなことから着手してみてはいかがでしょうか?

参照元:厚生労働省 令和元年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/01pdf_index.html

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/01pdf_index.html